自己愛

自分のことが可愛いくてしかたない。もうこれっぽちも傷つかないように守りを固めている。平々凡々な自分を認められずに、どこか特別な扱いを望んでいる。実力も地位もない私にできることは不幸アピールをしてかわいそうな人として「特別」であり続けるしかないのかもしれない。幸運にも、私の友人たちはこの子供じみた行為にめんどくさがりながらも付き合ってくれている。

 

メンヘラ。愛着障害。生きづらい人たちには、精神が年相応に成長することができていない。他人に対して無条件の愛を欲しがり続けている。無論、そんなものをくれるのは保護者以外にいるとは思えない、彼らはそれでも承認されようと空回りしつづけるか、はなから諦めてしまっているのである。

 

人間は本当に一人じゃ生きていけないのだろうか。完全に孤独で生きていくことは不可能でも、人とのふれあいをサービス業に頼むことで、健全な愛着の人々を傷つけることなく生きていけるのではないか。笑われずに済むのではないか。

 

陰鬱をこねくり回しながら、ここまで歳を重ねてしまったけど、私はなにも成長できていない。他社への関心の薄さと、拗らせた自己愛、無責任さと衝動性は小さなころとなにも変わっていない。私を好いてくれる人のことは常に見下している。なんてセンスがないのだろう。ろくな苦労も知らずに生きてきたのだろうと軽蔑してしまう。

 

どこまで逃げても環境を変えても私がついて回る。自殺したいと言いながらも結局は己が可愛いくて実行するには至らない。はやく自殺する勇気が欲しい。疲れた